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カンパニーデラシネラの藤田桃子さんからコメントをいただきました!

身体表現を中心に据えた演劇作品などを多く発表され、全国各地でのワークショップや小中学校での演劇公演などでも精力的に活動されているカンパニーデラシネラの藤田桃子さんが、創刊号から『giinika』をお読みくださり、あたたかいご感想を寄せてくださいました。

(創刊号について)

取材対象の方が生き生きと身近に感じられ、皆さん丁寧に暮らしていらっしゃることが手にとるようにわかり、そんな生活を思い浮かべ、何だか温まる時間でした。ここのところ、10年ぐらいが飛ぶように過ぎたせわしない日々だったのですが、思いがけずコロナ禍があり、日常を大切にすることこそがと思うこの一年だったので、尚更、井上さんの着眼点をありがたく、取り組みを応援したい気持ちです。また、一度だけ山形にお伺いしたのは5年ほど前、詩人の平田俊子さんと片桐はいりさんの詩の朗読会を聞きに酒田にお伺いしたのですが、山形は詩が盛んなのかしら、などと思ったり。会場は観客で満パンで、驚いた覚えがあります。私の中での、山形の丁寧で力強いイメージと、今回の本の創刊が合致し、勝手に嬉しくなりました。

(2号について)

濃い中身で、間隔を置かずの次号で、素晴らしいことだと思いました。映画館は、それこそ片桐はいりさんがいつも一緒にツアーに行く度、行く先々でその土地の映画館のことを気にされていて、私などは存続の危機など感じもせず、当たり前にあるものだと思っていましたので、興味を持っていたテーマでした。各土地それぞれで、志のある方が個人的に守ってらっしゃるのだと、読んでいて思いました。いろんな時代の変化の中で、一喜一憂に左右されず、長い射程で「守っていく」ことの重要さは、ここのところ思うところです。giinikaの、そんなところに視線を注ぐ心意気、応援しております!

藤田さんに初めてお目にかかったのは、東京の広告制作会社に務めていた頃に編集を担当していた新聞のインタビュー企画で、カンパニーデラシネラ主宰の小野寺修二さんを取材させていただいたときでした。そもそも小野寺さんにぜひ取材をと思ったきっかけは、小野寺さんが振付を担当された舞台『幽霊たち』(2011年)を拝見して、その自由で鋭い身体表現のあり方に衝撃を受けたことでした。藤田さんは小野寺さんと同じく日本マイム研究所でマイムの身体表現を学ばれ、小野寺さんとともにパフォーマンスシアター水と油にて2006年まで活動。その後、小野寺さんが立ち上げられたカンパニーデラシネラでは全作品に出演されており、ご公演のなかでは緊張感に満ちた舞台の上にいつも日常の感覚や笑いを呼び込んでくださるなど、身心が解き放たれていなければ決してできない表現で小野寺さんと二人三脚で舞台をつくってこられました。初めてお会いしたときから藤田さんも小野寺さんもとても丁寧で和やかに接してくださる一方、世の中の空気への批判的眼差しを表現や演出へと昇華されながら常に問い続けていらっしゃり、そうした物事との向き合い方、視点の定め方を拝見するたびに様々な刺激とヒントを享受してきました。2017年からの公演『ドン・キホーテ』では、全国ツアーのみならず、小中学校での巡回公演やワークショップも開催してこられており、先日は宮崎県立都城さくら聴覚支援学校にて公演が行われ、あえて音に頼らずに見る人たちと身体表現のみを通じて60分間の対話を試みられたとのこと。本当に素晴らしい表現活動をされており、山形や東北にも今後はもっとお越しいただけるといいなと願うばかりです。

12月にはKATT神奈川芸術劇場にて国際共同製作による公演『TOGE』が小野寺さんの演出にて予定されており、藤田さん、小野寺さんともにご出演予定です。無料パフォーマンスもあるそうですので、ご興味のある方はぜひお運びください!

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