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建築家の前田圭介さんからコメントをいただきました!

株式会社UID代表であり、広島工業大学環境学部 建築デザイン学科教授でもいらっしゃる、建築家の前田圭介さんが『giinika』にコメントと応援のメッセージを寄せてくださいました!

地域の小さな声や見えにくいものに目や耳を傾ける雑誌になっておりあたたかい気持ちになり、読みながらその人の表情を見ながら取り組みや苦労など伝わってきました。福山にもこのような街の色々な声が聴ける雑誌が創刊されるといいなと思いました。

また現在大学の前田ゼミで今年度の建築学会の設計のテーマである街の核となる福祉とは?を4グループに分かれてフィールドワークから始まり毎週議論している中で船山英子さんのお話は心に響きました。障害を持っている人が同じように地域の中で生きていける世の中にしたい。私たちが真剣に考えなければならない大切な言葉だと感じました。

giinikaには街の様々な視点が織り込まれており建築的視点でみてもとても学びがありました。間違いなく愛読者が増えることと思いますので建築同様、粘り強く井上さん独自の地平を拓いていってください。少し離れた福山から応援しています!

前田さん、本当にありがとうございます(涙)前田さんに初めてお目にかかりましたのは、2017年に開催された、JIA東北支部第1回空き家・空き地コンペのときでした。実際に仙台市の国分町通りにある石蔵の活用案を募るコンペに『giinika』の本文デザインを担当している丸山とともに応募して最優秀賞をいただいたのですが、その際に審査員長を務められたのが前田さんでした。

前田さんは広島県福山市を拠点に活動されており、コンペ表彰式後のご講演では、福山本通と船町アーケードの改修プロジェクトのお話をされました。「アーケードは地域の誇りである」という店主のみなさんの強い記憶や気持ちがそびえるなか、商店街の方々と何度も膝を突き合わせ、建築の専門家であるとともに地域に暮らすお一人の立場から、既存の鉄柱を残しつつも光や風、商店街の新しいあり方を取り入れるべく粘り強く話し合われた経緯のお話は、深く強く心に残りました。圧倒されたのは、前田さんが信じる建築の可能性を、企業や行政を含む地域と広く共有されるための誠実で毅然とした手腕の迫力でした。実際にその後に現地を訪れると、商店街の方々が選曲された音楽が流れていたり、植栽が大切に育てられている光景を目にし、地域をひらく建築のすがたに感じ入るばかりでした。

そのほかにも、京都の聴竹居で著名な建築家・藤井厚二が設計した建築を、その様式を受け継ぎつつも現代の視点で再生させた「後山山荘」、認定こども園・こどもえんつくしの乳児保育施設「Peanuts(ピーナッツ)」などなど、前田さんがかかわられた福山市内の建築はたくさんあります。実際にお邪魔してみますと、景観や手触り、床の高低差や勾配といった人間の無意識を含む経験まで、斬新に細やかにデザインされているように感じられ、その心地よさは長く身体に残りました。

最近では、こどもえんつくしのダイニングホール棟「forestaカランころ」も竣工となられ、現在も国内外のプロジェクトと同時に地域の子どもたちのための建築設計にもかかわられているそうです。後山山荘はうれしいことに見学も可能(※ただし現在は6月末まで新型コロナの感染拡大の影響で休止中)。なかなか移動が難しいときではありますが、福山市に行かれる際にはぜひ前田さんの建築をお訪ねください!

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